国立公文書館アジア歴史資料センター(Japan Center for Asian Historical Records, National Archives of Japan)は、日本の近現代の歴史公文書をインターネット上で無料公開しているデジタル・アーカイブです(URL http://www.jacar.go.jp/)。
・幕末・明治期から第二次世界大戦終結前後にかけての時期の歴史公文書を無料でデジタル公開しています
国立公文書館から提供された資料:太政官~内閣という政府中枢機関の関連資料を中心に、「御署名原本」や「単行書」、第二次世界大戦後に連合国に接収されていた「返還文書」、朝鮮・台湾総督府の文書、各省庁から移管された文書など
外務省外交史料館から提供された資料:外務省と在外公館との間の公電・公信を中心とした「外務省記録」や、省内の部局ごとに整理された「調書」など
防衛省防衛研究所から提供された資料:旧陸軍省・旧海軍省によって保管されていた公文書類を集めた「陸軍省大日記」「海軍省公文備考」、陸海軍の部隊ごとの戦闘記録を中心とした「陸軍一般史料」「海軍一般史料」など
琉球大学附属図書館との連携により、同館よりデジタル公開されている「宮良殿内文庫」「矢内原忠雄文庫植民地関係資料」の検索・閲覧が、アジア歴史資料センターのデータベースからできます
・公開資料数は現在2,900万画像以上に達しています(資料は随時追加しています)
・すべての資料は無料で検索・閲覧することができ、資料画像のプリントアウト、データコピーも自由にできます(放送・出版等への二次利用も可能です)
・さまざまな歴史上の出来事(日露戦争、岩倉使節団、過去の震災など)をたどるバーチャル展示会であるインターネット特別展や、著名な人物や事件に関する主な資料をリストアップしてご紹介するアジ歴トピックスなどのコンテンツも公開しています
・ホームページは、日本語版に加えて、英語版、中国語版、韓国語版も用意しており、英語版ホームページでは英語による資料検索もできます
※大英図書館(BL)との共同インターネット特別展「描かれた日清戦争 ~錦絵・年画と公文書~」(日本語版)、“The Sino-Japanese War of 1894-1895 : as seen in prints and archives”(英語版)を公開しています。BL所蔵の日清戦争関係版画コレクションとアジ歴公開の日清戦争関係資料とをあわせてご紹介しています。是非ご覧ください。
※インターネット特別展「公文書に見る終戦―復員・引揚の記録―」の英語版をあらたに公開しました。終戦時の陸海軍部隊の復員や民 間の引揚に関わった、さまざまな機関や組織に関連するアジ歴公開資料を、組織変遷表、地図、年表、キーワード一覧を通じて簡単に検索することができるコン テンツです。是非ご覧ください。